ヒートショック

立春の日に書くのはどうかとも思いますが。

「ヒートショック」って言葉ご存じですか?

例年冬季になると出てくる言葉です。
ヒートって暖かいイメージですが、暑いショックではなく、寒いショックです。

冬場は居室などを暖房で暖め、トイレや浴室など特に水まわりは暖房しないため寒く温度差ができます。
この温度差の身体への影響のことを「ヒートショック」っていいます。
(血圧がどうのこうのって難しい話しは端折ります)

先日、ネットの記事で。

住まいの冬の暖かさに半数が不満。"ヒートショック"を意識していない人が6割
(マイナビニュース)[2015/01/05]

 
暖差リスク予防委員会はこのほど、「冬の住宅に関する調査」の結果を発表した。同調査は10月17日~19日、全国47都道府県の20代~70代の男女2,500人に対し実施したもの。なお同機関は、冬になると起こりやすい「ヒートショック」の要因となる住環境リスクを「暖差リスク」と命名し、その認知促進と予防対策を啓発していく機関。
 
-約半数が冬の住宅の暖かさに不満-
「冬の家の暖かさについて満足しているか」を調査したところ、全体の半数近い46.2%が「やや不満」「不満」と回答した。
不満な点の第1位は「廊下や脱衣室、浴室が寒い」が62.4%で、2位の「暖房をつけても部屋が寒い」(41.2%)、3位の「暖房をつけた後、部屋が暖まるのに時間がかかる」(40.2%)に20ポイント以上の差をつけており、住宅への不満の大きな要因になっていることがわかった。
 
-寒い場所1位は「洗面室・脱衣室」-
「住宅内で寒いと感じる場所」を聞いたところ、1位は「洗面室・脱衣室」で57.8%、次いで「浴室」(51.4%)、「トイレ」(50.2%)、「廊下」(43.5%)と、普段過ごす時間が短い場所が続いた。しかし、「キッチン」が37.6%、「寝室」が32.8%など、ある程度長い時間を過ごす場所でも、3割以上の人が「寒いと感じる」と回答した。
 
-冬に危険な"ヒートショック"、意識していない人が6割近く-
"ヒートショック"という言葉を知っている人は全体の50.9%と半数を超えたが、普段からヒートショックについて「意識することがある」と回答した人は41.2%にとどまり、約6割がヒートショックを意識していないことがわかった。「ヒートショックの印象」については、「高齢者にとっては危険だと思う」が最も多く71.4%で、「自分のこととして考えたことが無い」と回答した人も16.8%いた。
 
-住宅内で寒暖差のある場所に移動した際、約8割が身体への影響を実感-
住宅内の温度差のある部屋間の移動において、暖かい部屋から寒い部屋や空間に移動した際に「なんらかの身体の反応や変化、影響を感じた事がある」と回答した人は約8割に上った。具体的には「身体が寒くてぶるっと震えた」「肩をすくめたり、身体を縮めたりした」などがあがった。
 
-知らないうちに多くの人がヒートショックの原因になる行動を取っている-
「冬の自宅内の行動」について聞いたところ、「暖房等で暖めるのはリビングなどの居る部屋のみで、その他の場所は暖めない」が60.5%、「自宅の脱衣室や浴室が寒くても暖房器具を設置していない」が37.8%など、多くの人がヒートショックの原因になり得る行動をとっている一方、それがヒートショックにつながることを知らない人が半数を超える52.1%となった。

暖差リスク予防委員会のホームページはこちら

「ヒートショック」を意識していない人が約6割もいるのは驚きですね。

浴室は脱衣するので当然寒さを感じやすいですし、トイレも夜中などは暖かい布団からの温度差をより感じやすいと思います。

予防するには温度差をなくす事が一番です。
トイレや脱衣場では暖房器具を使ったり、浴室はシャワーでお湯をだして室温を上げたりする事で緩和できます。
 

設備側からできることとして、ウチではなるべくトイレには暖房用のコンセントを設けるようにしています。(採用率も高めです)
暖房機能が付いた便器っていうものもあり、便器を交換するだけで室内暖房できます。
TOTOではネオレストの「室内暖房」、INAXではサティスの「部屋暖房」機能が、高級グレードに採用されています。
ちょっと前まではウォシュレットにも「室内暖房機能」が付いたグレードがありましたが、音がうるさかったりのデメリットもあり、売れ行きも良くなかったのか、なくなってしまいましたね。(予算が許せばご提案していました)

また、浴室は、断熱性を高めるために、システムバスの断熱パックでは不十分なので、建物側にも断熱材を追加したり、断熱窓を採用したり、こちらも予算が許せば「暖房換気乾燥機」などをご提案しています。あと、脱衣場にも暖房用のコンセントを設けたりもします。

建物の断熱性を高め、温度差を抑える事が重要です。
断熱性を高めれば当然省エネにもなるので、今回のエコポイントでも省エネ性を考慮すれば、結果「ヒートショック」の予防にも繋がりますね。

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