漏水調査

先日、ある新規のお客様から、修理のご依頼を受けてお邪魔してきました。

住宅の水まわり設備を扱うときは、水道局が指定(許可)した工事店でないと扱えません。
指定工事店は水道局毎に指定されていて長野県企業局管内だけでも400者以上が指定されています。

また、住まいの水まわりは工事店によって施工方法や使用部材が違います。
それこそ「考え方」ひとつで全く違う「カタチ」になります。
それは、答えはコレっていうものがあるわけではなく、メーターと蛇口の間をつなぐ為に「どこに」「何を使って」「どうやって」と全て自由だからです。

と、ここまでは前提となる一般的なお話。

ご依頼は漏水の修繕の関係から当社を紹介されたと。
お邪魔すると漏水の修繕は既に知り合いの方に修理していただいたらしので、その他に漏水しているか見てして欲しいって事で、確認すると大丈夫そうでした。
ただ、『冬期間必ず凍結する蛇口があり水を垂れ流しにしているので水が抜けるようにして欲しい』との事で新たに水抜栓を設置する事になりました。
調べてみると本来なら設置されている水抜栓が無く、屋内の壁の中を通って蛇口があって、凍結防止帯が無いので凍結するみたいです。

お客様も仰っていましたが、工事がとても…とても…
水洗化工事の時にかリフォームされているらしく、古い配管と新しい配管が混在している上、やるべき事がやってないので酷く劣化しています。
しかも適当な施工なので、どこからどこへっていうのもよく判らない。
よく判らないバルブもあちらこちらに。
お客様も判らないし、プロがみても判らない。
『埋まっている配管を調査して探し出さないと難しいので、それからですね』って事で、その時は工事の予定がいっぱいだったので翌週までお待ちいただくことに。

ついでに、家中の配管を確認して、判る範囲で「この配管はこうなっているからこうしてください」とか、色々アドバイス。凍結予防の方法や今後の工事の上手い進め方なんかをご説明しました。

 

そして翌週。
お電話があり、知り合いに頼んだら配管を探してくれそうだと。

さらにその知り合いの設備屋さんがいるのでそちらに頼もうか。という事でした。
追っかける理由もないので『どうぞ』と応えましたが、最後に『何かあったらお願いします』みたいな事を言われ、適当な工事の尻ぬぐいみたいな事だけ頼まれても誰もやらないですよ。

全部お任せしますって言われれば、修理のタイミングなどで複数回に分けて計画的に更新していった方が、経済的だったり工期が短くて済んだりする場合や、逆にちょこちょこ直すより全体を一気に工事をした方が効率的だったり、僕らは状況によって考えてご提案しています。

今回のお客様の場合も、どうすれば一番良い方法か?結構考えました。
手を付け出すとここもあそこもと気になるし、この辺の劣化はそろそろだしとか、予算があれば全部まっさらから始めた方がいいんですけど、そうもいかないですし。

 

最初の話に戻りますが、漏水を修理すると減免といって水道料金と下水道料金が軽減されます。
それは最初書いた工事店が工事した場合だけです。
直した後、配管した後に言われてもどうにもなりませんよ。

なーんかノウハウだけあげちゃったような感じでね。じゃ最初からそちらへって話だと思うんですけどね。
愚痴っぽくなりましたね。
すみません。

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