しにみず

亡くなったときのお話では無くて、設備でも「死に水」(漢字に自信なし)って言葉を使います。

ちょっと怖い感じがしますが、死んだ水です。

水道水に含まれている塩素は時間とともに抜けていってしまうのですが、その塩素が抜けた水を「しにみず」って言います。
塩素が抜けると雑菌が繁殖したりして衛生的ではなくなります。
配管の中で密閉されていても同じで、だから行き止まりの配管はしません。
なるべく「しにみず」ができないように配管します。

住宅でも公共工事の現場でも「しにみずできちゃうからなぁ」とか言ったりします。
色が付いたりしている訳ではないので見た目には判りませんが、しっかりした水道局だとこれでもかっていうくらい「しにみず」を捨てて、他の水道管に流れ込まないようにします。

 
配管材料にはキャップと呼ばれる部品があって、配管の先端を止めて水をストップさせます。
これは新設の現場じゃまず使いません。
使う必要も無いのですが、古い設備で不要になった方に行かないようにする場合などキャップ止めってカタチで使ったりします。

でも、「しにみず」は避けたいので、なるべく分岐してある部分をまっすぐに配管し直します。(言葉で説明は難しい)
キャップならどこでもできますが、「分岐部分で」となると、分岐部分を探したり、改めて掘ったりしないといけなくなるので、適当な仕事の現場ほど、よくしたもので行き止まりの配管があります。

 
先日も給湯機の交換する予定のお客様のお宅での事。
ただ交換すると「しにみず」がどうしてもできちゃいます。
かといって避けるにはコンクリート舗装を切って壊してと大がかりな工事になりそうでした。
それで、お客様とそんなお話をさせていただき、折衷案でなんとか大工事を避けて進めることにしました。

「しにみず」ができちゃうから安易にキャップは使いたくありません。
ちょっと手間が掛かっても(余分に掘ったり、配管しても)なるべく「しにみず」を作らないようにします。

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