アサダ パイプソー

先日の現場はピット内で既設配管の切断があって、口径が150㎜とかなので、普段だったらエンジンカッターで切断したいところ。

水道管で良く使われている鋳鉄管は内部が樹脂やモルタルでライニングされていて、
樹脂ライニング管は内面の樹脂が溶けてしまうので、熱の持ちにくいバンドソーやキールカッター、モルタルライニング管は、エンジンカッターなどでも切断します。

エンジンカッター
ウチのエンジンカッター

ピットがそれほど広くなく、時間制限付きで同時作業するのでピット内に人が沢山いるとなると、排ガスと粉塵のダブルパンチは送風機を回していてもしんどいです。
ディスクグラインダーは、非力で時間がかかるし。かと言って、キールカッターは口径のわりに準備と切断に時間がかかり、壁に近い部分ではセッティングも難しい。

という事で。

今回は導入したのはアサダさんのパイプソー
単純に言えば、セーバーソーの大きいやつで、配管にがっちり固定して強い機械で直角に切断する工具。


切っている時はこんな感じ。

セーバーソーなので、火花は出ないし、粉塵もさほど出ず、電動なので排ガスの心配もなし。
切断時間は、エンジンカッターよりは遅いけど、ディスクグラインダーでちまちま切っているよりは早いかな。誰でも真っすぐり切れるし。
キールカッターのように水を使わないので、切断後の補修塗料もすぐ塗れます。


切断面はさび止めの為に塗装します。

 

今回現場は何ヶ所か壁際で切る必要があって、固定バイスがあるので203㎜が限界ですが、壁際だとハンドルがバイスの幅より出ているので公称寸法で切れません。

って事で、いつもの魔改造(ブラッシュアップ)。
ハンドルをラチェットレンチで使えるように改造しました。


ハンドルを変えました。


これでめいっぱいで切れるようになりました。

パワーのわりにハンドルが凄く軽いので、ハンドルをもっと小さくしてバイスの幅の中に収まっていても良いと思います。
まぁ、壁際ギリギリで切りたい需要がどれほどあるか。ですが。

総評は、『もっと早く買っておけばよかった』工具ですね。
これからの現場でも大活躍間違いなしです。

アサダ https://www.asada.co.jp/index.html
アサダ パイプソー381SP ¥345,000 円

このタイプで口径350㎜まで、上位モデルに400㎜がありますね。
個人的には400㎜だと、諦めてキールカッターを使うような気がします。

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