今日は廊下と階段の手すりの取付け工事。
まわり階段(かね折り階段)で、大壁(壁が平らで柱がみえない)だけど真壁(柱がみえる昔から)からのリフォームで、壁仕上げが薄ベニヤに壁紙クロス。
予想はしていたけど、僕の想像以上のかなりの難易度でした。
補強板を貼ってそこへ手すりを取付けるパターンでいけば、何とかなるだろうって考えていたのですが。
甘かった。
現場調査では分からなかった予想外の部分。
最初から大壁で作られた訳ではないので、大壁が真壁の化粧(カバー)が目的で、ふかした壁の下地が細くて手すりには頼りないうえ、ふかし(壁の厚さ)もそこそこあるので、元の壁の下地の位置がわからずなのに仕上げが薄い。
押せばペコペコする壁です。
さらに、悪い事に下地材が横向きに施工してある。
横材に横向きの手すりは、下地が平行になってしまうので、ビスで固定する場所がありません。
手すりが欲しい高さと、建築的に付けられる高さのすり合わせがすごく難しい。
まわり階段なので、ただでさえ角の部分の収まりが難しいのに、回る部分で階段の勾配もかわりますし。
手すりとはいえ、侮るなかれ。いざとなれば全体重が掛かることもあるので、しっかり固定する必要があります。
どこにどうやって下地を固定して、手すりをどこに取付けるか決めるのに一番時間がかかりました。
決まっちゃえば、あとは作業だけなので早いんですが。
どうしても下地に固定のできない部分は以前使用した工法も併用しました。
アンカーの硬化まで少し時間が掛かるので、明日最終仕上げの予定です。
ありがとうございます。