先日の浄化槽設置工事での出来事。
一般住宅の場合、浄化槽の大きさは、家の大きさで決まります。
当然家が大きい方が大きい浄化槽が必要になり、大きい浄化槽の方が汚水の処理能力も高くなります。
大きな家におじいちゃんとおばあちゃんの2人とかだと、逆に大きすぎる浄化槽になってしまいます。
ま、この辺りは基準やルールなのでしょうがありません。
それで、今回のお客様のお宅はご家族が多く、家の大きさから算定した浄化槽の処理能力では足りない恐れがありました。
処理が間に合わなければ、処理しきれなかった汚水がそのまま河川に放流されてしまいます。
お客様と相談した結果、浄化槽をワンサイズ大きいもの(と言っても一般的なサイズ)にする事にしました。
当然浄化槽も大きい方がお値段がするんですが、スカム(汚れ)の溜まりもゆっくりになるのでメンテナンスの頻度も少なくなりますし、お客様もその方が安心だという事で大きい方で進める事にしました。
と、ここまでは良かったのです。が。浄化槽の設置の許可を取る段階で問題が発生しました。
なぜ大きい浄化槽を入れる必要があるのか?と特定行政庁からダメが出ました。
実際の水道の使用水量から汚水の水量を推量して計算する事も考えたのですが、今回のお客様は井戸水をご使用で、さらに2世帯分で1つのポンプなので推量もできない。
(おっと「すいりょう」ばかりでわかりにくい)
困った困った。
と言うことで、いつものメーカーの代理店の方と相談し、メーカーからの意見書を添付してもらい許可を頂きました。
大きい家に少ない人数だから小さくしたいっていうならダメだけど、安全側に検討しているのでダメって言われるとは思いませんでした。
これもルールなんでしょうけど、過剰に大きくした訳じゃないのになぁ。
その分許可を頂くのにちょっとお時間が掛りました。