保温材の巻き替え工事

保温の巻き替えをご希望のお客様のお宅へ打ち合わせにお邪魔して来ました。

今回のお客様も長いお付き合いをさせて頂いているお客様。

屋外の配管がほぼ全て露出しています。
建物を建てる時に、遠くから来た設備屋がやっていったとお客様。
それから何十年。ほとんど手は入れてありません。
確かにちょっと変わった構造の建物ではありますが、全て露出は一般的な施工方法ではありません。
古くなった配管を新しくする場合、工事費を抑える為に露出管にする事はなくはありませんが、当時でも新築ではあまり見かけません。
結果、長野では冬期間の電気代が沢山かかってしまいます。
しかも調べてみると使われている凍結防止帯の長さが配管長に比べてかなり長め。おそらく保温材の下はぐるぐる巻きになっているんでしょう。

 
今回のご依頼は、凍結防止帯や保温材が古くなってきているのでダメになる前に交換して欲しい。とのご依頼でした。
凍結防止帯も古い事は古いですが、故障しているわけではなさそうです。もっと傷んでいる凍結防止帯を使っているお客様も沢山いらっしゃいます。
故障しているものを修理するのは簡単ですが、「使えているものをどの程度交換するのか」ってのは結構難しい問題です。
 

僕的には、凍結防止帯をチェックして故障している物は交換。
替えなくても大丈夫そうなものはとりあえず残しておいて、、最悪ダメになってから交換でも大丈夫かな。と。
ただ最悪の場合、凍結して水が出なくなったりするのでその辺りを了解していれば問題ないかなって。
配管も露出なので発見も早そうだし、修理はうちですぐに来るので心配ないと思うんだけど。

と、説明すると、「正直に私の息子だったらどうかな」って聞かれるので、いやいやいつも正直にしかお話ししないんでウソでもなんでもないし、ましてやあそこもここも替えましょうって言ってる訳ではなく、むしろ「無理に替えなくてもいいじゃないですか?」って言っているんですが、それだと逆に心配だと。

それで折衷案として、予算内でチェックして特に古そうなものから交換していく事に。そして保温材を取ったら配管の状況も確認すると。
予算が決まっていれば、それを凍結防止帯に使うのか配管替えに使うのかで施工範囲が決まってきます。

今回のように、配管が古いままで凍結防止帯を交換すると、次に配管がダメになった時、今回の凍結防止帯の工事も無駄になってしまうので、考えておく必要があります。
たっぷり予算があるわけでもないので、上手に使わないといけません。
その辺りも頭の隅にあるので、悩みます。
逆に配管までダメなら答えは1つなんですけどね。

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