残留塩素の測定

先日の新聞から

浄化前の水を家庭に10か月給水、4人体調不良訴え

大分県佐伯市は23日、給水管の誤接続のため、同市蒲江の一般家庭1世帯に約10か月にわたり浄化していない水を給水していたと発表した。市作成の図面が間違っていたのが原因。

市によると、昨年10月、この家庭から「水道水が濁っている」と連絡があった。職員が調べたところ、2011年12月に市の指定業者が引き込み工事を行った際、配水管ではなく、消毒前の地下水などを浄水場に送る導水管に接続していた。

業者が工事の際に使った管路図は、配水管を青、導水管を赤で表示すべきなのに、入れ替わっていた。管路図は、08年度に市職員が作成した図面を基にしており、この図面が間違っていたという。

この家庭の近くでは、配水管と導水管が平行して埋設されており、いずれもポリエチレン製で口径10センチだった。

住人の夫婦2人と、別居の家族2人が体調不良を訴えたため、市は、治療費や慰謝料など約52万円の損害賠償議案を9月の市議会定例会に提出する。
(2013年8月24日 読売新聞)

消毒前の水道水供給 佐伯市蒲江
[2013年08月24日 10:03] 大分合同新聞社
 佐伯市は23日、同市蒲江竹野浦河内の1世帯に約11カ月にわたり、浄水施設で消毒される前の水を供給していたと発表した。市によると、この家に住む夫婦と頻繁に訪れていた娘夫婦4人が下痢などを発症、通院したという。
 定例会見で西嶋泰義市長が説明。市の簡易水道管路の図面が間違っていたため、工事業者が住宅に水を引き込む給水管を、地下水などを浄水施設に送るための導水管につないでいたことが原因という。
 市は治療費と慰謝料など4人計約52万円を支払う方針で、9月の市議会定例会に関連議案を提案する。
 未消毒の水が供給されていたのは2011年12月6日から12年10月18日まで。水道水が濁っていると夫婦から市に連絡があり、誤接続に気付いた。
 通常は地下水などをいったん浄水施設に送り、塩素殺菌をした上で各家庭に供給するが、現場は消毒済みの水が流れる配水管と、消毒前の水が流れる導水管が地中で並んでおり、市は二つを取り違えて記録していた。
 西嶋市長は「あってはならないこと。二度と起きることのないよう対策を取る」と話した。

この記事からだけでは判りませんが、導水管とは河川などの取水口から浄水場までの配管の事。
配水管は、浄水場から各戸へ水道水を送っている配管です。
浄水場では水源の水質に合わせて濾過や滅菌などをして水道水として供給しています。
地下水って事は井戸水なんだろうけど、導水管って事は井戸と浄水場が離れているってことかな。
導水管にしては口径が細いので、小規模な浄水施設で、間違えちゃったって事ですね。

「図面通りの配管から分岐したのに」って工事業者からしたら、「マサカ」でしょうね。

でも普通は通水後残留塩素を測定するはずなんだけどなぁ。
なんでも確認が大事ってことですね。

残留塩素とは水道水に含まれている塩素のこと。
おいしくないと言われてる原因の一番はこれ。
安全に供給するためには仕方が無いんですが、給水管の分岐工事などではその塩素を確認して、水道水がちゃんと末端まで来ている事を確認しています。
先日も水漏れしてる場所で水質を測定し、湧水なのか水道水の漏水なのか判断しました。
僕らからするとそういう時に役に立ったりもします。

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