今年の寒波の覚え書き。
(サンプルはウチで修理対応したほとんどがOBのお客様。かつ、坂城町周辺。なのでサンプル数が少なすぎて参考になるかどうかですが...)
今年のような寒さだと屋内でも水栓が凍結する。
比較的使用時間から時間が空いてしまう、人気(ひとけ)のない浴室。
サーモスタット水栓は構造が複雑で、繊細な流路があるので凍結破損しやすい。(しかも部品が高い)
なので、寒波の時の浴室水栓は『垂れ流し』した方が安心です。
垂れ流しと言えば。
屋内水栓が凍結するような場合、自動水栓は凍結防止しにくいし、解氷しにくい。
(勉強になりました)
止まっちゃうので、実質垂れ流しは不可能。
寒冷地仕様だといける場合もありそうだけど、要確認です。
隠ぺい配管の凍結は少ない。
ウチでリフォームするような場合、今まで露出管で壁から屋内へ配管していたものを、地中から直接屋内へ引き込んで、床下や壁内を通して配管します。
配管は樹脂管ですが、ほぼ凍結無し。ただし、悪条件(気象、床下、北側、使用頻度、家屋の立地など)が重なると、凍結する可能性が高まります。
やっぱり凍結防止帯の故障はある。挿し忘れは挿せばすぐに解氷します。
寒冷地流動方式の便器は流動方式にすることで、給水配管の凍結は防げるが、洗浄便器の配管は防げないので、やっぱり熱源が必要。
冬場に少し暖房をつけるのはヒートショック対策もあって良いと思います。
なんてところで。
今日来社した営業さんがチラシを持ってきたSANEIさんのサーモシャワー混合栓。
新製品なのかな?三栄さんのウェブページには出ていないのですが、凍結防止機能が付いている浴室用のサーモシャワー水栓。
水温が0℃近くになると凍結防止弁が開いて水の垂れ流しをして凍結を防止するそうです。
チラシ持って回ったら「もっと早く」って他でも言われたそうですが、この水栓が付いていないと防げないので、今回の寒波には間に合いませんが、壊れて交換だったらこの製品に交換して、次回の寒波に備えることはできそうです。
SANEI サーモシャワー混合栓 SK18CK1 ¥63,000.-(税抜)
2022年11月のチラシで『NEW』特許出願中なので、新製品ですね。
見た目はサーモシャワー混合栓SK18CKとほぼ一緒で、水抜プラグの横に排水機構が付いています。
SANEI株式会社 サーモシャワー混合栓 SK18CK-13
https://www.sanei.ltd/products/sk18ck-13/
通常の水抜機構とは別に凍結防止弁が付いていて、水温が0℃近くになると排水、6℃で止まるそうで、-20℃まで凍結防止できるそうで。
突発的な気温低下に『付いてて良かった』的な立ち位置のようで、通常の水抜操作はする必要があるようですが...
懸案は、寒冷地の浴室だと頻繁に垂れ流しになりそうなのと、垂れ流した水が床に広がって氷床ができるんじゃないだろうか?くらいですか。
凍結するよりよりはと割り切るの方がいいですね。
単水栓では、凍結防止水栓(下記)なんて商品があったりするんですが、混合栓は初じゃないですか?
カクダイ 万能ホーム水栓(凍結防止つき) ¥9,200(税抜)
https://product.kakudai.jp/search/DispOutLineDetail.do?volumeName=00001&itemID=t000100027566&
ていうか。
寒冷地用の水栓は水抜き機構が付いているので、後からでも寒くなったら自動的に水が出るようにできるんじゃないか?と思ったりして。
凍結防止水栓の要領で水抜機構のプラグを交換するだけで、『自動水抜き』みたいのできませんか。