試掘

ここでたまに「試掘をした」なんて話が出てくると思いますが、僕らの行う試掘とは埋設管の種類、サイズ、位置、なんかを確認するために、実際に掘ってみることです。
現場では「顔を見る」なんて言ったりします。
設備や配管はどうにかならない事がほとんどなので、設備工事系が一番試掘をしている気がします。

工事に着工した後、自分たちの為だけにする場合(工事をする際の安全管理のためなど)と、設計図通りの施工ができるかどうかの確認の場合、設計の為の試掘などがあります。

自分たちの為の試掘は、費用はどこからも出ませんが、安全にスケジュール通りの工事を行う為に必要であれば、トラブルになったリスクや手戻りを考えて行います。

設計図通りの施工ができるかどうかの確認っていうのが一番「試掘」って感じがしますが、ちゃんと接続する事ができるかとか、逆に当たらないで避けるとこができるかとか。
とても大切。場合によっては設計が変更になる事もあります。

設計の為ってのは、設計事務所さんや役所で設計するための元となるデータを取るための試掘。
自分たちで施工する場合でも、設計図が無いような場合は、設計するのでこれにあたるのかな。

と試掘にも色々です。

 

建設業関係の方なら、多分みんなそうだと思いますが、僕は埋設してある実管を見ると、とても「ホッ」とします。
いろんな理由からですが、
「ちゃんとあって良かった。」とか
「これで予定通りの施工ができる。」とか
「他の埋設物を痛める事なく掘ることができた。」とか。

何にも判らない場所を掘るのは嫌なものです。
特に水道施設になると、配管や電線も多くなり、さらに更新する前のものが残っていたりするし、
古い施設だと図面もまともに残っていなかったりして、とっても気を遣います。

僕らの場合は配管を探すことが多いですが、図面通りの管種、管径、接続する場合は部品の収まりなどを確認します。
場合によっては穴を開ける事もします。

一般住宅では滅多にする事はありませんが、着工した後に怪しい部分から掘ってみて「確認」って事くらいは良くあります。

 

先日も試掘をしないでぶっつけ本番で、「図面と違う!」ってありましたから。
いろんな業者さんがいるので、図面やセオリー通りって思っていると痛い目に遭います。
だからとっても大事です。

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