昔々の配管で、鋼管(いわゆる鉄管)の腐食防止の為にアスファルトジュートと呼ばれるものが巻いてあるものがあります。
僕らも現場でたまに見かけますが、水道施設の創世記の遺物に多く見られ、改修工事で触る事や撤去する事はあっても新しく配管する事はありません。
ジュートと呼ばれる繊維にアスファルトを染み込ませたものらしいです。
アスファルトジュート自体は和式便器にも巻いてあり、僕はこっちの方がよく見かけます。
先日ある浄水場で凍結破損した鉄管にそのアスファルトジュートが巻いてありました。
というか、アスファルトジュート管って言う管が昔はあったらしいです。
材料商社さんでもベテランの人しか知らず、うちでも社長以外誰も知らないっていう骨董品です。
水道局の方から同じように直して欲しいとの希望があり、今ならビニールの防蝕テープなどを巻いて仕上げるところですが、同じアスファルトジュートを巻く事に。
それで、材料商社さんでそのアスファルトジュート巻きテープを注文しようと思ったら、「もう作ってないよ」っていわれ、どっかの倉庫にサイズ違いで2種類2個ずつ計4個しかないそうで。
(ホントですか?)
とりあえず、ウチで1個買って使ったのであと3個。
表面のジュートを剥いで、破損した配管を溶接して修理、仕上げにアスファルトジュートを巻きました。
施工方法も資料も何にもありません。
教えてもらった施工方法で仕上げました。でも、施工もそんなに難しくなく、仕上がりも案外きれいです。
今でも露出管にはこの施工方法もありなんじゃないかと思うくらいです。
今回の修理の後、今後また修理で必要になるかもしれないと思い、残り3個も注文。
するとわずか1週間程の間に1個売れたらしく、2個届きました。
需要あるのかな?
全部調べたわけじゃないけど、とりあえず買い占めました。
製造中止って事はないんでしょうけど、珍しい買い物しました。
ちなみに。
資料等も無く情報も薄いのでココに書いてある事も僕が見聞きした事だけです。
アスファルトジュートに詳しい人教えて下さい。