手洗器付トイレ

ロータンクに手洗い器が付いた便器の記事がありました。

トイレタンクの水で“手洗いする派”?実は日本が作ったシステム…きれいな水なの?TOTOに聞いた
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce732479cebfd50d993547fe3e9357c8b86abba6

トイレタンクの水で“手洗いする派”?実は日本が作ったシステム…きれいな水なの?TOTOに聞いた
2/18(土) 11:49配信(記事抜粋)
トイレタンクに注がれる水に注目したことはあるだろうか。水洗レバーやスイッチを押すと、便器の洗浄と同時に、タンク上部の配管から20秒ほど出てくる水だ。手洗いのためにあるものだというが、この機能には気になることがたくさんある。そもそも、タンクに手洗い場を設けたのはなぜか。トイレと一体化している印象もあり、手洗いに使用していいのかという疑問が浮かんでくる。実際に使われているのかも気になるところだ。編集部でも使う派・使わない派が分かれて、「芳香洗浄剤を置く場所と思っていた」との声もあったほどだ。最近はタンクがない“タンクレス”のトイレも見かけるが、現状はどうなっているのだろうか。
実は日本が開発したシステムだったそこで、トイレで有名な住宅総合機器メーカー「TOTO」に取材。トイレタンクと手洗いの歴史や衛生面を聞いたところ、意外なことも分かった。――トイレタンクの手洗い場はなぜ生まれた?

手洗器付きのトイレは、当社が1959年~1964年に製造したものが初めてです。つまり、日本で開発したシステムになります。手洗いした水をトイレタンクに収めることで、流すための水として再利用できる仕組みになっています。トイレを広く使うことができますし、手洗器を別に作る工事代もかかりません。水が自動的に止まるため、手洗い後にハンドルを操作する必要がないので、衛生的でもありました。

――タンクに注がれる水は手洗いに使っていいの?

トイレの内部構造も含めてお伝えします。家庭用トイレの多くは、タンクに水が所定量だけたまり、水洗用のレバーを回す(ボタンを押す)と便器に流れます。この仕組みは、タンク内にある「フロートバルブ」などで適切に動くようになっています。

タンクの水は減ると、給水管から分岐して(1)タンクに直接流れるルート(2)手洗い管を通じてタンクに流れるルートでたまります。この(2)が手洗いで使える水です。水源は水道水なので、手洗いに使用して問題ありません。ただし、石けん類は液体・固体ともに使用できません。

――石けん類が使えないのはなぜ?他に注意点は?

タンク上部の手洗器で使った水は、タンク内にたまります。石けん類を使うと、洗剤の成分やカスが残ってしまい、フロートバルブや金属類を傷めることにつながるのです。場合によっては止水不良や水漏れが発生する恐れもあります。このほか同じような理由で、芳香洗浄剤をタンク上部に置くのもお勧めしていません。気になる方は、芳香洗浄剤のメーカー様にお尋ねいただければと思います。

――それならどのように使用するのが望ましい?

極端な例になりますが、自宅での生活など、手がそこまで汚れていない状態では、タンクの手洗器を使っても問題ないと思います。ただこれが、外遊びやスポーツなどで、土やほこりまみれになった手を洗うのであれば、洗面所をご利用いただいた方がよいのではと思います。

タンクの手洗器は掃除できる

――タンクの手洗い場周辺はどう清掃すればいい?

空気中や衣類のほこりが汚れの原因となるので、タンク外側、手洗器・水栓金具は掃除しても良いと思います。タンク外側は、水にぬらした布にトイレ用中性洗剤をつけてふいた後、水拭きするとよいでしょう。手洗器・水栓金具は止水栓を閉めてから、取り外して、スポンジにトイレ用中性洗剤をつけて洗い、水拭きした後にタオルでふいてください。

ただ、タンク内はご自身での清掃はお勧めしません。吐水・止水機能の部品があり、調整が狂うと水が止まらなくなる、出なくなる可能性があります。やむを得ない時は中性の食器用洗剤を極少量使用し、柔らかいスポンジなどで軽くふく程度でお願いします。清掃後は洗剤を完全に洗い流してください。

――最近はタンクレスのトイレも見るが、タンクの手洗器は使われているの?

2015年の調査ですが、タンクレストイレなどの印象を全国の男女約2000人に聞いたところ、男女ともに半数以上が「魅力を感じる」「採用したい」と答えています。魅力を感じる理由は「掃除がしやすい」「コンパクトでトイレが広く使える」などが上位でした。今から7年ほど前でこの結果なので、お客様の要望が、タンクレスなどに向かっている傾向があるのではと思います。

一方で、この調査では「魅力を感じない」と答えた人に理由を聞くと、「手洗いができない」という理由が最も多かったです。手洗い付きトイレにも、一定の需要があると考えています。

プライムオンライン編集部

所謂手洗い付きのロータンクのお話。
やっぱりトイレ内に別に手洗い器があった方が使いやすいですが、スペースや予算などで手洗い付きの便器にすることがあります。
タンクレスが良いけど、手洗いできないのでタンク式とかもあります。
停電や断水時など手洗い器付だとそのまま上から水が補充できて、災害時に便利という意外な盲点があったりもします。

記事にもありますが、上から出てくる水はきれいな水道水。その水がタンクに貯まって次の便器洗浄の時に流れます。ウォシュレットの洗浄水は別の配管を使っているので、こちらもきれいな水道水です。
今更ですが、手洗いに使った水を洗浄で使うってすごく考えられたシステム。60年以上前のSDGsじゃないですか?

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