ダブルトラップのアクセスが常に多いのはなんでかな。って話は置いといて。
ストレーナー付きのマスはトラップマスを兼ねていることが多いのですが。
宅内排水配管では必要に応じてストレーナー付のマスを取付けます。
この『必要に応じて』ってのがミソで、決まりはあるのですが、申請した時の担当者の裁量でって事もあります。
20年近く前ですが、下水道が普及し始めた頃、何でもその『ストレーナー付きのマスを使え』って暗黙の了解があって、「トイレの手洗いにストレーナーが何で必要なのか?」とかって、やり合ってもラチがあかず、申請書類再提出させられたりして―。
既に僕らには排水工事の知識も経験もあったので、そういう話になるのですが、説明しても許可がもらえなければ工事ができないので結局指示通りに施工する事になったり。
それからは、何でもトラップとストレーナー付きのマスを採用しておけばOKみたいな感じで……間違いではないのですが無駄だし、時にはトラップいらないしみたいな事もありますし…。
で。
最近、そのストレーナー付トラップマスの使用が緩和されたそうで。
正式なアナウンスではなく、営業さん通じて聞いた話ですが。
(元々も正式な決まりでもない話なので)
その緩和理由が、高齢化が進み『ストレーナーの掃除が大変だから』って、ホントですか?
そんな理由あります?
大変なのは今も昔もかわらず、だったら最初からって話ですし。
個人的にはメンテナンスフリーを目指すので、トラップもストレーナーも最小限でいきたいし、マスも美観が悪くなると思っているのでなるべくなら少なくしたい。
かといって、闇雲に減らしてもメンテナンス性が下がって、メンテナンスフリーどころかメンテナンス不可になってもいけないので、設計する時は、その辺に配慮して、知見とセンスとバランスと…って悩むのはウチでは良くある話。
こちらは先日の新築現場。
この現場トラップマスは1つもありません。
掃除口(掃除用の小ぶた)は設計では念のため計画していましたが、施工時には必要なし(あっても意味なし)って事で止めたようです。
掃除口から掃除するトラップもないですしね。