先日、キッチンをリフォームされるお客様と打ち合せの時のこと。
元々上水道と井戸水をお使いで、約10年前の宅内水洗化工事の時に井戸水からオール上水道に変更しました。
その後、残してあった井戸の設備も濁りが出てしまい完全廃止。
井戸水配管をそのまま上水道と繋げてあるので、メイン管が2本走っています。
で、今回はキッチンに残された元井戸の配管を撤去します。
一番コストがかからないのが、システムキッチンのカウンター下のでプラグ(キャップ)しておわり。
これは、配管内に水を残すのも、その水を凍らせないために凍結防止帯を使い続けるのもありえないので却下。
次にコストが掛からないのが、立ち上がりの手前のバルブ(水抜栓)を閉めておしまい。
これだと、キッチン前の地中の配管がそのままなので、埋設管内に水が残り、死に水ができて衛生面で若干心配です。
理想は、メインの井戸水配管を撤去して上水道に一本化したいところ。
ですが。
あちらこちら全部繋ぎ直さないといけなくなり、地上に置いてあるもの、犬走りのコンクリートなど障害物も多く、時間やコスト的に難しく。
オール上水道に変更後も手を入れる度にちょっとずつ配管をシンプルにしているのですが、中々理想的な配管まではたどり着きません。
今回は、上流の分岐の部分で止めるパターンが落としどころでしょうか。
うーん。悩ましい。
ちなみに。
井戸水はいいですよ。
上の様に、枯れちゃったり、濁ったりするリスクはありますが、まず滅菌されていないので『美味しい』。
また、一年中一定温度なので、夏冷たく、冬暖かく。
ランニングコストも水道代がかからず、電気代だけ。
自然豊かな長野県。使わない手はありません。
良いことが沢山ありますが。
当然弱点もあり。
枯れたり濁ったりする可能性や、配管類を腐食しやすかったり、滅菌されていないって事は、定期的に検査をしても、毎日のことではないので菌類の発生には気付きにくかったり。
それぞれリカバリする対策もあるにはありますが、逆にコストがかかったり、井戸枯れや濁りは対策も取りにくいのが正直なところ。
なので、『上水道とのハイブリッド』はちょっと贅沢ですか。