トラップをもどす

このサイトでも良く見られているトラップについて。
ナゼそんなに2重トラップについて検索されるのか判りませんが。

先日もご質問がありましたので、関連してもうひとつ。

ちょっと前に行なった宅内下水道工事(水洗化)で、浴室の排水管には屋外にトラップ(付)マスを設けました。
(屋内配管は、新築の時のままでウチの施工ではありません。)

あとから行なう宅内下水道工事では、基本的に屋内から外に出ている配管を下水道に繋げるようになります。
システムバスなので中にトラップがある場合がほとんどですが、古いシステムバスではトラップがない場合や、浴槽だけなかったり「もしも」もあるので、屋外には念のためトラップマスを設置しました。

屋外工事が終わって、システムバスのトラップはやっぱり不要って事が判ったので、お客様にご説明し取り外しました。

しかーし。しばらくして、お風呂に「蟻が侵入してきた」とご連絡いただきました。

現場を詳しく調べてみても、侵入経路は特定できず。
工事前後の変化はトラップを取り除いた事くらい。
トラップがないので、(配管内にどうやって侵入したかは別の問題として)配管から侵入して来た可能性もゼロではありません。
お客様から「一旦トラップを戻して欲しい」というご希望でトラップを再設置。
(念の為、取り外したトラップは保管しておいてもらいました)
流れも悪くならなかったので経過観察としました。

 
その時は、「配管が密閉されているので絶対配管内から侵入することはありません」ってご説明しましたが、今思うと違うのかもしれません。

流れが悪くならなかったって事は、床下で間接(一旦大気に解放する)排水になっているか、配管のどこかに隙間や穴が空いていたか。
普通は意味無く間接排水にはしないのですが、他人が行なった工事なので、100%はありません。
そうすれば、蟻さんが床下とかから侵入するって事はゼロではありません。
(そういう可能性に備えて屋外にトラップマスを採用しているので)
 

経過観察するもその後、流れが悪くなったとか、又侵入があったとか、お話を頂いていないので、ホントに間接排水になっていたのかも知れません。

配管は基本的に、密閉されています。
接続も接着材などできっちり密着しています。
配管は地下や床下なので、経年劣化で穴が空いたり、接着材が切れるって事もほぼありません。

これも可能性の話なので、今まで当たり前だと思っていましたが、今思うと違うのかもしれません。
先日のご質問を考えていてそんな事を思いました。

まだまだ修行が足りんな。

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