2重トラップ

先日、打ち合わせでお邪魔したお宅でリフォームしたてのキッチンでお茶をいただいている時に、キッチンの流しを使うと排水がゴボゴボと音をたてていて気になったので、「排水流れ悪くないですか?」ってお聞きすると、リフォームした後から悪いということでした。

症状からほぼ100%、2重トラップを疑い、説明をさせていただきました。

残念ながらそのリフォームに当社は関係ないんですが、工事の後にリフォーム業者さんに確認してもらったら正常だと言われたということでした。

「じゃぁ違うのかな」と思いつつも外の排水管を確認すると予想通りトラップが付いています。
トラップを開放して流してもらうと流れがスムーズに。
ホラやっぱり!

「これは施工不良なんで直してもらった方がいいですよ」ってお話しすると、いろんなつながりがある業者さんなんで何度も文句は言えないってことで、当社で直してほしいということでした。
うちで直すと費用がかかるけど、それでもいいって事なので直しましたけど。このお宅だけじゃなく、結構当たり前のように2重トラップって存在します。
当社でも下水道への切替え工事の時など確認はするんですけど、たまにとんでもない所に付いていたり、配管系統がおかしかったりして、「あれっ?!」て思うことがあります。

当社施工のお客様で万が一2重トラップの見落としがあったらいつでも言って下さい。もちろん無償で直します。

今回の場合、起こりやすいシステムキッチンですし、お客様から指摘されてるし、業者さん知らないんでしょうか?

 

ちょっと話が脱線します。
建設業界って「資格」だらけなんです。
宅内の排水工事をする為には工事店ごと「排水設備工事責任技術者」が必要ですし、給水工事の指定工事店になるためにも工事店ごと「給水装置工事主任技術者」って国家資格を持った人が必要です。

その排水設備工事試験ではもちろん、給水装置工事試験だって、配管工事全般の管工事施工管理技士試験や建築士の試験にだって、2重トラップはダメ!って出てきます。(ちょっと昔の事なので正確ではありませんが、出てきているハズです。)

当たり前で間違えやすいから問題になるんでしょうけど、それぐらいドメジャーな常識なんですよ。
百歩譲って元請けさんが建築系で知らなかったとしても、下請けの設備屋さんは知ってるはず。
知らなかったら設備屋として失格。知ってたとしたらお客様に対してどうかと思います。
お客様に気を使わせてどうするんですか!

すいません。なんかお客様に申し訳なくて。

たぶん、気にしていない業者さんが多いんだと思います。
土木・建築業界も裾野が広いので、すごくキチッと完璧な仕事をしている会社から日曜大工に毛が生えた程度の会社まで様々です。

相変わらずホームページにも沢山来ていますが、前にも書いたように、2重トラップは施工不良です。施工業者さんに改善してもらって下さい。

© 2024 futabasetsubi Ltd