無知の知

今回の地震でブロック塀の倒壊という痛ましい事故が起こりましたが―。
(詳しいことはまだ判らないので、一般的なお話です)

『建築基準法』って改定が繰り返され、改定した時点で存在していたものは新しい基準に適合しなくても既存不適格と言う事で残されます。
意図的に適合させていなければ基準法違反ですが、作った時点でクリアしてればその後の法律に合わせる必要はありません。
ただ、公共施設ならなるべく沿ったかたちに改善して欲しいところですけどね。

設備の業界でも、いや、建設業界もそうかな。
手抜きじゃないけど品質的にどうなの?とか違法じゃなければ何でもよいのか?みたいな事も多々あり。
予算的に難しかったり、そもそも無知だったり。

僕個人的に建設業で『無知は罪』だと思っているのですが、何か失敗をした時に、「知らなかった」では済まされないコトがたくさんあります。
建設業界だとそれこそ違法建築を知らないでつくる事もできます。
なので、充分に知ることが大切だと思っています。
それで『無知の知』ですが、ちょっとニュアンスは違うかもしれませんが、知らないことを知っていればマニュアルを読むなり調べるなり、人に聞くなりする事ができます。

今回の塀の話も、建築士試験で必ず勉強するので建築士の人は知っています。
細かい数字まで覚えていなくても、高さの基準、控え壁の基準がある(存在している)事を知っていて、イザ自分が携わる時に『基準があったな』って法令集引っ張り出すとか検索する行動ができることが大事だと思っているんですよね。

僕ですら、細かい数字は完全に忘れました(自慢にもならないです)が、知っていることなので初歩的な事なんだと思います。
なんか、『なぁなぁ』と言うか、『今まで大丈夫だったから大丈夫』とか雰囲気で仕事するような事は避けるべきで。
先の基準法の話に戻りますが、改定されたことを知らないとダメなので、日々精進というか、常に勉強なんだと思います。

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