ダブルトラップマイナストラップ

大した情報もないのに、ダブルトラップのアクセスが多くて申し訳ないのですが。
関連して。
『通気蓋をなんで使うのかなぁ』って話。あくまでも一般的な住宅の話です。

トラップは下水道本管から上がってくる臭いなどの進入を防ぐ装置で、屋外のマスに付いていたり(トラップマス)、器具に付いて(カウンター内でパイプがぐにゃってしている部分)いたり(器具トラップ)。

通気蓋は、アイキャッチのような、密閉した配管に通気を取って流れをスムーズにする事ができる蓋(ふた)。

この密閉した状態にするのがトラップなので、屋外にトラップマスを設置して、通気蓋を付けるって屋上屋的なだったら、トラップマスやめて器具トラップにすればいいんじゃねって思うわけです。

 

それで、弊社事務所の排水管計画を考えている時に、躯体配管貫通箇所が少ないので、排水設備もある程度まとめて屋外へ出すような設計にしました。

エアコンのドレンと、手洗いなど雑排水を同じ系統でつなげることにしました。
それぞれの機器にはトラップが付いていますが、エアコンのドレンはトラップがありません。
間接排水にしようかとも思ったんですが、屋内で開放するが嫌なので、直結。
このままトラップマスを付けるとエアコンドレンが通気の役割をするので、排水を流した時に最悪エアコンに雑排水の臭気がまわります。
この辺は風向きや換気扇なんかの影響があったりするので、絶対ではありません。

そこで通気ふた登場。本来は必要ないのですが、エアコンのドレンも繋げるとなるとエアコンドレンが通気になってしまう可能性があるので、それを避けるために使って。
屋外のマスにトラップをつけて、下水本管からの臭気を止め、各器具のトラップとダブルになるので、通気ふたを付ける計画にしました。

結局まったく別の方法を取る事になるのですが。ちょっと変わっているけど、こういう収め方もあるのかなと思いました。

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